自由の女神でも見ようかと、ウエストストリートを南下すると幹線道路なのに緑が目に入り、柵のあるプレイグランドがありまして。ウエストテムズパークという小さな公園。芝生にはカワイイ子どもたちがキャッキャと遊び、ふと目をやると真剣な眼差しのお母さん方が並んで井戸端会議。このエリアの高層マンションに住む高級な方々なのかと、傍目にはこんな所に住んで悩みなんて吹っ飛びそうにも思えるのですが、逆でしょうし、世界中どこでもどんな環境でもそれぞれに問題があり解決しようと必死なんですよね。
単にニューヨークが好きでやってきた観光客がそういう姿を見てしまうと、異国に来た体が日本に住んでいる現実に戻される感覚があり、なんだか素敵な風景に現実感が追加されて、それもまたバーチャルなネイティブニューヨーカーになっているような、旅自体に深みが生まれるんです。真剣なママさんたちの気も知らず、勝手なものです。
Empire State of Mind(特に好きななのはLANG LANGの)、テイラー・スウィフトのWelcome To New York 数々のニューヨークを歌う曲はありますが、OdysseyのNative New Yorkerという曲がここにピッタリだと脳内で選曲してさらに南下していきますと、急にひらけて海の見える広場に到着です。
ザ・バッテリーと呼ばれる、おそらくセントラルパークの次くらいにニューヨークで有名な公園です。夕日がキラキラと海に反射しながら遠目に自由の女神を望みます。ふと、歩いてきた北側を見ると、周りは明らかに観光客な人ばかり。さっきの公園とは違うねと、目と鼻の先の境界線・そのコントラスト差がまた面白味を増してくれます。みんなニューヨークが好きです。